盗塁には、
- 出塁
- リード
- スタート
- スプリント
- スライディング
の5つのフェーズに分かれています。
それぞれのフェーズで、自分のベストを出すことが盗塁の成功につながります。
逆に、どれか一つに迷いがあれば、失敗の確率が高まってしまいます。
それぞれのフェーズで自分にあったやり方を探し、迷いなくプレーすることで失敗は防ぐことができます。
この記事では、有名選手の実際の声を紹介しながら、なぜそのやり方になっているのか理由を紐解いていきます。
荒木雅博
現在は中日の一軍内野守備・走塁コーチを務めている。23年間の現役時代では通算2045安打を放ち、盗塁王1回、ベストナイン3回受賞。井端弘和との二遊間は「アライバコンビ」と称され、2004年から2009年まで井端とともに6年連続ゴールデングラブ賞に輝いている。
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2021/05/13/post_100/
荒木選手は、テレビの取材にてこのように言っております。
スライディングは「近く、速く」
http://youtu.be/H80e2sk9zYk
上田剛史
シャープなスイングから鋭い打球を飛ばす左の巧打者。俊足と言い得る脚力を持ち、高校時代にあまり見られなかった盗塁も二軍戦では大幅に増えていた。塁間走のタイムは3.9秒、50m走は5.9秒。
地肩が強く、高校時代には遠投125mを記録したという(自身のYouTubeチャンネルにて)。しかし、プロ入り後の2012年にフェンスに激突した際の右肩の脱臼で可動域が狭くなり、本来の送球ができなくなってしまったという。脚力をいかした守備範囲も広く、特に河田雄祐が一軍外野守備走塁コーチに就任した2018年、打球の距離感をつかみ、守備力が格段に向上した。前述のフェンス激突からフェンス恐怖症気味であったが、このときにフェンスとの距離も測れるようになり、克服している。
自身のユーチューブチャンネルにて、
スライディングは、ベースをけるように、近くでする。
http://youtu.be/YUopUQq5W9o
といっております。
ベースの近くでスライディングするメリットは?
考えられる理由と、実際の選手の声をまとめてみました。
- 減速する時間を減らす
- 相手にプレッシャーを与える
- 審判の目を誤魔化す
以上のことが考えられます。
減速する時間を減らす
スライディングとは、急ブレーキの役割をします。
ブレーキですので早くベースにたどり着きたいときは、スライディングの距離が短いほうが速くベースにたどり着きますよね。
極端な話、スライディングを5m手前からしたと考えると
失速して、ベースまでたどり着きませんよね。
相手にプレッシャーを与える
スライディングが近いことによって、相手のミスを誘うことができます。
例えば、エラーを誘い生き残ることが出来たり
ショートのタッチが甘くなる
ということが実際にあります。
極端に相手との接触をするのは妨害になりますし、スポーツマンシップに反するプレーなので絶対にしないでほしいですが、ルールを侵さない範囲でミスを誘うことはできます。
1%でも成功率を上げていきたいと思うのであれば、相手にプレッシャーを与えることは戦術のひとつになります。
審判の目を誤魔化す
現在プロ野球では、きわどいプレーはモニターで確認され判定されるのであまり有効ではないですが
アマチュア野球であれば、有効に使えます。
速く瞬間的なプレーは、アウトでもセーフっぽく演出されます。
見た目も躍動感があり、かっこよく見えます。
見た目がかっこいいというのもうまくなるために必要な要素ですね。
上手い選手で動きがかっこ悪い選手はいないです。
まとめ
盗塁の成功率を上げるなら
スライディングは近く、速く
一度自分のプレーを見直し、試してみてください。
あなたや、あなたの周りの選手が少しでも悩みなくイキイキとプレーできることを願っています。
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